ビジュアルトレーニング
スポーツビジョンの各トレーニングを総称してビジュアルトレーニングといいます。ビジュアルトレーニングはスポーツビジョン測定機器やパソコンソフトでビジュアルトレーニングをすることもできますが、ここでは、日常的なものを使ってできる簡単なトレーニングを中心に紹介します。
■ まず,視力のチェックを 良い視力はスポーツの基礎です。年に1度は視力チェックをいましょう。片眼の視力が落ちていても両眼では気づかないことがあるので左右をチェックします。距離感や立体視に影響がでる場合があります。 |
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○静止視力 静止視力はビジュアルトレーニングによって向上させることは不可能です。原因である近視、遠視、乱視などの屈折異常はメガネ、コンタクトレンズによる矯正が必要です。 日常でもパソコンなどに長時間向き合っていると、眼の筋肉が緊張したままの状態が長く続き、眼は大変疲れます。眼にも休憩タイムが必要です。また、自然界の草木、花、遠くの景色を見たりしても眼は休まります。 |
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■DVA動体視力
○車窓から看板や駅名を見る |
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■眼球運動
○左右の親指の爪を交互に注視する |
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■深視力
○常に距離感をもって風景を見る |
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○目測距離を別方向に走る 選手の後ろにボールを置き、一瞬、後ろを振り返り、今見たボールの距離だけダッシュさせます。また、その距離だけボールを前に蹴ったり、投げる練習も効果的です。 |
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■瞬間視 ○雑誌などで誌面の情報を瞬時に把握する |
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○背後の情報を記憶する 歩いているとき、急に後ろを振り返り、すぐ向き直ります。振り返ったときどんな建物があったか、どんな人がいたか、どんな街の景色だったかをたくさん記憶するようにします。 |
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■眼と手の協応動作
○眼でみたものに素早く手で反応する |
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○左右のボールを同時に捕る 左右に広げた手にそれぞれボールを持ち、同時に上に投げキャッチします。このときボールは周辺で見ます。歩いたり、ゆっくり走りながらできるようになります。 |
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ボールが止まって見える!「スポーツビジョンレベルアップ講座」
スキージャーナル(株)
スポーツビジョン研究会幹事・愛知工業大学 石垣尚男著
イラスト:高橋道彦から