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第21回スポーツビジョン研究集会 特別講演
「スポーツビジョンの先にあるもの」~自らを科学する目

長谷川 聖治(読売新聞東京本社科学部長)


【略歴】

  • 群馬県生まれ 小学校より野球をはじめ、
    群馬県立前橋高校時代は、主将として秋、春県大会優勝。
  • 1983年東北大学理学部数学科入学。
  • 在学中は硬式野球部に所属し、投手として仙台六大学で
    通算17勝(2年間)。
  • 1987年読売新聞社入社。
    新潟支局、科学部、国際部、バンコク支局、
    CS放送G+(ジータス)のプロデューサー、科学部次長、
    2012年11月から科学部長。
  • スポーツ科学をライフワークの一つとしてバンクーバー五輪、
    ロンドン五輪でスポーツ選手のすごさを科学的に分析した「超人の科学」
    サッカーの科学」を連載。
  • 東大医療政策人材養成講座1期生。

【著書・共著】

  • 「科学捜査」(ナツメ社)
  • 「からだといのちに出会うブックガイド」(読書工房)
  • 「医療費と保険が一番わかる本」(技術評論社)
特別講演 写真


 

 20年以上スポーツ科学の視点で、多くの記事を書いてきました。科学的に理のかなった動き、
考え方をしている選手のパフォーマンスは優れ、逆にスポーツ科学の視点を取り入れた練習や
戦術を練らないと勝てない時代になったことを痛感します。

 

 こうした時代に選手をどう育成するか。私が注目しているのは、自らのプレーを論理的にとらえ、言語化できることの重要性です。自らの身体をあたかも実験対象のようにとらえ、客観的に分析する「科学する目」を持つことにつながり、上達の重要な一歩になると思うからです。

 

 国立スポーツ科学センターの設立など「科学する目」を助けるスポーツ科学研究は急速に広がり、科学者の言葉を翻訳し、個々の選手らにあった適切な表現で指導できるコーチも増えてきました。「科学する目」と「感覚」の双方を大事しようという流れが生まれていると思います。
 その最たる例が水泳です。スポーツ科学的な考え方の本格的な導入から20年。今では五輪で最もメダルが期待できる競技でもあります。科学的なデータをしっかり解釈し、選手の感覚に響く言葉で指導しています。選手らも置かれた状況、練習の意図などを言語化きるようになっています。

 

  スポーツ推薦の学生の文武両道を実践し効果を挙げる大学、論理的に考えること、言語技術向上などを通じて若手育成を目指す日本サッカー協会。科学する目とはどんなものか、様々な競技で、導入される科学的根拠に基づく実践などを紹介できればと思います。



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